私は今「時間」を見ている 目を見張るこの断面 一層が150年から200年と言う 眼前にはいったい何年分の時が積まれているのだろう 各層の堆積は火山の噴火によるもの 褶曲によるものではないとのこと 見る部分、角度によって印象が変わる 正面に立つと樹木の年輪や愛称どおりバームクーヘンを思い起こす 端か... 続きをみる
2023年3月のブログ記事
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山頂の切り開きに立つ 北に残雪の縁取りが強調された比良連山が見渡せる 南に深皿を伏せたような十二坊山 西には近江富士の三上山が大きい 近隣の低山から遠く琵琶湖を挟んで遠望する湖西の山々まで 痩せ尾根の一角のような頂にしては格別の眺望なり 比良を眺るに 薄霞のかかった琵琶湖の上に濃い青墨の山が連なり... 続きをみる
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岩を見たくなったら金勝山に登る 新緑の頃が良い 淡い緑が芽吹き始めると足が向く 天井川の土手を遡り 落が滝線の登り口から切り通しを抜け沢を遡る 水は花崗岩の一枚岩の川底を穿ち 柔らかく心地よい曲線をいく所にも描いている 滝は滝壺から見上げるもよし 落ち口から見下ろすもよし 対岸の斜面を攀じ登って眺... 続きをみる
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芝の広場を覆う雪面に足跡はない 一面は無垢の白 雪面のスクリーンに欅の影が投影されていた 欅はその立ち姿が良い 幹の立ちが良い、枝振りが良い さて、この雪面を舞台に これからどんな物語が映し出されるのだろうか そんなことを空想していたら カラスの影が欅の上を過ぎ去った