hiroshi63のブログ

山と妄想あそび

モルゲンロートとアーベンロート

        

モルゲンロート
アーベンロート
ケッタイな呼び名
朝夕の赤焼けのことらしい


なんの加減か晴れていてもさほど赤くならない日や
濃い赤の景観が拝めることもある
しかし、いずれも時間は長く無い
まだ赤くなるだろうと待つうちに薄れてしまうこともありがち


青は人間の好む色、安心安定の色
赤は高ぶりの色と同時に怖れや不安の色
朝夕の焼ける赤を見てきた人類の祖先たちは
森や岩陰に身を置き赤い空や山を眺めたのだろう
赤が薄れ青い空に変わるまで
赤が黒に変わり闇に包まれるまで


私たちはつかぬまの荘厳な美を求めてそれを眺める
美の背後には祖先たちの怖れとその後にやってくる安堵が
潜んでいるからなのだろう