hiroshi63のブログ

山と妄想あそび

2022年10月のブログ記事

  • これから

    一年はたったの365日 10年でも3650日 人生100年時代とはいうものの 大病はするし、持病もある あと36年も生きれるはずもなし 親兄弟の例からもよくて10年程度とみている では、どう生きよう 見たいものを見 聴きたい音を聴き 歩きたいところを歩く 出来るだけそうしようと思う キリがないこと... 続きをみる

  • 快曲線

    北の大地の年若い火山の風景 大きく柔らかい立体感のある曲線が重なり 気持ちの良い奥行きを持った空間を作っている 右手で大きく左から右へ線描するようになぞってみた その腕の動きも心地よい 砂漠のような溶岩台地の向こうには森が始まる 森の境はこれからもゆっくりと近づくのだろうか 幾重の曲線を乗り越えて... 続きをみる

  • 柱状節理

    捻くれ者なのに柱状節理が好き 整然と規則正しい様 そういうのに好意を感じる自分がいる 私もこの岩と同じ多面体だからだろう

  • 熊と間違われた山

    能郷白山は奥深い山だ。 早朝まだ薄暗いうちに車を走らせ岐阜の揖斐川を遡る。まだ徳山の集落がダムによって湖底に沈む前の頃だった。季節は秋。登山口まではかなり長い道のりだったと記憶している。 登山口の空き地に車を置いて一路前山に登る。これも結構な登りだった。2時間前後かかったのではないだろうか。前山か... 続きをみる

  • オニヤンマの凄み

    散歩先の林道でのこと オニヤンマが水のにじむ地面で踊っていた ちょうどサッカー観戦のサポーターが縦跳びするように オニヤンマはこちらには気づいていないのか 気づいていても無視していたのか スマホで撮影する僕のことはお構いなしで 縦跳びを続けている スマホで様子を収録すること2分 産卵行為に夢中のよ... 続きをみる

  • ハリガネムシ

    
 10月の下旬だったか、散歩先の森の中の小川をまたぐ橋の上で川面を眺めていると一匹の飛翔体が視界を横切り水面に落ちた。カマキリだと直感した。 ハリガネムシの仕業がすぐに頭をよぎったからだ。 橋から川べりに降り水の中に落ちた生き物を確認した。間違いない、カマキリだ。 カマキリは 流れに乗って岸にた... 続きをみる

  • チョッキリのイリュージョン

    

昨年、秋も半ばを過ぎた頃、よく行く森の中を歩いていると、視界の右側に背後から前方に一枚の葉が一直線に飛ぶのが見えた。ほとんど風が吹いていなかったこともあり、葉は進路を変える様子もなく僕の目の前5~6メートル先の地面に落ちた。 この時期早い樹種は紅葉し落ち始めている頃。しかし、それらは風がなくて... 続きをみる

  • 雷鳥

    初めて雷鳥を見たのは南アルプス北岳の稜線だった。登山道脇の岩と草の中を集団で歩いていた。親子連れで、雛の母親を追って歩く様は可愛くて愛おしさも感じた。ただ、親の方は地味でウズラみたいな鳥、というのが印象で特別な感情は起きなかったと記憶している。 以後、主に北アルプスで何度か出会うことがあったが印象... 続きをみる

  • 中岳遭難碑

    石念記強雨 大正十三年八月 昇天之際 赤稔倉田利方 於此石光祈願 読み取りは不確かなれど遭難者の鎮魂のためだろう 所は木曽駒ヶ岳隣の中岳山頂 此処で最も空に近い花崗岩の大岩 百年もの雨雪に、強風に 灼けと凍れの繰り返しに耐えてきた刻字 とても容易には彫れる場所でない 余程の思いがこもっていたのだろ... 続きをみる

  • 花火石

    褶曲地層を見るがよい 侵食崖を見るがよい 溶岩ドームを見るがよい そして、この節理を見るがよい 人が想像するエネルギーなどしれたもの トコロテンのように いとも容易く岩壁から押し出された岩柱 大地の力のいたずらは 夜の花火に負けず劣らず美しい 規則正しい自然のハニカムは 160万年を経てもなお 私... 続きをみる

  • 芒秋

    芒秋と言う言葉はあるのかしら 麦の穂が黄金になる麦秋は夏の初め 風に揺らぐ麦穂の波は美しい 秋も最中、高原の斜面に広がる芒(ススキ)の 黄金の波もまた美しい 高山を越え、盆地を越えた風は 緩やかな高原を這い上がり 波打つススキにそれを表す そして 午後の逆光は煌めきと陰影の世界を作り 暫し私の心を... 続きをみる

  • 蒲生野

    蒲生野は広い 空も広い 蒲生の名はこの地をおさめた蒲生氏由来かと思いきや 日本書紀にもうその名があることからもっともっと遡るようだ 白村江での敗戦後、百済の人たちが700人もこの地に入植したのだとか ひつじ雲が蒲生野の空を埋める 秋の空の醍醐味だ 百済の人も蒲生氏も この空を見たことだろう こんな... 続きをみる