hiroshi63のブログ

山と妄想あそび

明けの明星



山頂から東の空を望む


あの立派な輝きは我が星の兄弟、金星だろうか


もう間も無く光の源球が茜の縁から登ってくる


そうすればあの星の輝きは青空に溺れ消え


地上の街の灯も白光にのまれてしまうだろう



この刹那の光景を見る間


展望者の心は寝起きの揺らぎを鎮め、感度を研ぐ


そして、星も街の灯りも消えた後


リセットされた心がまたゆっくりと動き始める



その瞬間の心地よさを求め


登山者は未だ明けぬ暗がりに寝床を出るのだろう