hiroshi63のブログ

山と妄想あそび

綿向山

                       綿向山から見た雨乞岳と鎌ヶ岳


霧氷の山として冬季でも県内外からの登山者は絶えない
木々の幹には等間隔に雪がデザインのように貼りつき
枝枝に貼り付いた霧氷は晴天の空に繊細に輝く
遠目には開花した白桜の群落となる


この山の標高は覚えやすい
山頂にもう1メートル足せば
今以上の話題の山として人気が出ること必定
ただ、今は1110メートルなりの品格を備える
両肩に竜王山と水無山を従え風格と存在感も大きい


山頂近く青空の頭上から霧氷が降ってきた
大きく成長したものだったようでヘルメットへの衝撃が強かった
好天ゆえあちこちで付け根が溶けてきたようだ


樹林帯を抜け山頂で雨乞岳と鎌ヶ岳、伊勢湾を眺めるとイハイガ岳への尾根に向かった
予想通り数日前の寒波は見応えのある雪庇を作っていた
まばらに立つカンボクには30センチを超えるエビのしっぽ
雪面には杉葉とも魚の鱗ともとれる風の造形物が至る所に出来ていた





尾根の引き返し時見上げた先の太陽には紫の輪が二重にかかっていた
サングラス越しに見る暗い空の初めて見る二重の輪に天変地異の前兆を恐れを感じ
そそくさと下山を決め込んだ