hiroshi63のブログ

山と妄想あそび

しぼ


春になると雪渓の雪が溶け
表面を流れる
斜面を流れた雪解け水は
雪面を穿ち溝を作る
こうしてつくられたいく筋もの模様を「しぼ」と言う


こうなるともう滑走は困難だ
えっちらおっちら
雪面を照り返す紫外線に灼かれながら
登ってきた努力は報われない


しかし、考え方を変えてみる
ちょっといつもと違った惑星の景観を
見せてもらったと思えば
落胆の気持ちも相殺される


さて、しぼの語源だが
織物の縮れによるシワのことだとか
ちりめん織を思い出すとよい
確かにわたしのジンベサンである


ちりめんは人が意図した作り物
では、雪面のしぼはどうだろう
自然の造形には
何かしら意図が感じられるものによく出くわす
それらは誰の意図なんでしょうか