hiroshi63のブログ

山と妄想あそび

女体山



仙人と言われた画家の熊谷守一の絵に
山容が女体になった絵がある
景色を見ていると女性の体に見えてくるらしい
丸く穏やかな曲線の山だったのだろう


「女体山」という名の山は結構各地にある
山名の由来は山容にあるようだ
何とも生々しい命名なんだな、と思った
日光の「男体山」という山名には
なんとも思わないできたのだから
そういう感覚のほうに問題があるのかもしれないが


かつて木曽駒ヶ岳に初めて登ったとき
駒ヶ根のインターから登山口に向かう
交差点名の表示板には「女体入口」とあった
目を疑った
「女体山」をはるかに超えて「女体入口」である
よくぞ地名に、よくぞ公的な表示板に


木曽駒ヶ岳は女体山とも言われるらしい
由来は麓から見る山容が横たわる女体に見えることからだ


さて、この要塞の様な険しい岩峰群
実際の女体の一部である
丸い山頂の近くにはもっと大きな岩の宝剣だって聳える
いざ体内に入ってみると
その内面の一部に触れることができる
女だって山だって多面体なのだ


さて
木曽出身の熊谷は駒ヶ岳を登ったことがあったのだろうか