hiroshi63のブログ

山と妄想あそび

焚火


渓流の大きな岩を背にたき火をしながら夜を過ごしていた


ふと背後に動きを感じたので振り返ると岩肌に照らされた自分の影が映っていた


何気なく影に右手を振ってみた。


影は同じように右手を振った


僕は焚火のほうに向きなおそうとしたとき


何かしら違和感を覚え岩肌のほうに向きを戻した


その瞬間、僕は影に腕をつかまれ岩の中に引きずり込まれた


気が付くと僕は仰向きの状態で渓流の流れの中にいた


両側から山が迫った細長い空には焚火のように月が赤く燃えていた