hiroshi63のブログ

山と妄想あそび

地球の色



こんな日に山に登れる幸せを噛みしめる
マイナス15度、凛とした空気の中
遠くから乾いた破裂音
極寒に幹が耐えられなかったのだろう
残酷な現象だが
林間を抜ける音は耳と皮膚に心地よい


樹上を見上げてみる
木は見上げる姿が良いと言うが
納得いく生命性と美がある
出来過ぎをも感じさせる光景は
誰かが仕組んだ演出のようだ


霧氷が化粧した檻の外には
青い宇宙が深く
頭上はまさに地球の色
そして僕は
いつの間にか囚われ者となっていた