メビウスの山
沢筋から尾根の中腹を巻き
樹林に囲まれた小さな台地に出た
眼前に現れた伝説の鋭鋒に色はなかった
あの山の頂上にはいまだに誰も登った者はいない
頂上には山腹を巻いて登るルートが4つ
しかし
どれを選んでも頂上にはたどり着かない
いずれも山腹を螺旋に巻き
険しい岩稜を攀じ登らねばならない
そして
一周すると必ず
とりつきの出発点に戻ってしまうのだ
伝説によるとこの山に登るには
ある限られた条件があるという
それは山に色がなくなった瞬間である
今がその時であった
沢筋から尾根の中腹を巻き
樹林に囲まれた小さな台地に出た
眼前に現れた伝説の鋭鋒に色はなかった
あの山の頂上にはいまだに誰も登った者はいない
頂上には山腹を巻いて登るルートが4つ
しかし
どれを選んでも頂上にはたどり着かない
いずれも山腹を螺旋に巻き
険しい岩稜を攀じ登らねばならない
そして
一周すると必ず
とりつきの出発点に戻ってしまうのだ
伝説によるとこの山に登るには
ある限られた条件があるという
それは山に色がなくなった瞬間である
今がその時であった
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