hiroshi63のブログ

山と妄想あそび



霧が這う
明けつつある夜から帰るため


霧が洗う
汚れた森の浄化のため


霧が呑む
もう一つの世界を作るため


霧は使者
現界に伝令を届けにやってくる


霧は迷い者
時空の狭間で立ち往生


霧は旅人
夜ふけに訪れ朝に去る


早朝の杉の森
竜の如き霧は樹上の窪みを蛇行し
その姿をゆっくりと消して去った