フォロン
花崗岩の山道の風化は
登山者が歩くことで
その速度を上げ
ハーフパイプ状にえぐられていた
人の背丈も流れた底の真砂に
キャラメルのような四角い石が
ぽつんと一つ転がっていた
石には顔があった
限りなく簡略化された顔
口、耳もなく
感情も抑えられている
なのに、妙に親しみを感じたのは
ジャン・ミッシェル・フォロンの
ブルーマンを思い浮かべたからだろう
フォロンの絵もこの石顔も妙にあたたかい
花崗岩の山道の風化は
登山者が歩くことで
その速度を上げ
ハーフパイプ状にえぐられていた
人の背丈も流れた底の真砂に
キャラメルのような四角い石が
ぽつんと一つ転がっていた
石には顔があった
限りなく簡略化された顔
口、耳もなく
感情も抑えられている
なのに、妙に親しみを感じたのは
ジャン・ミッシェル・フォロンの
ブルーマンを思い浮かべたからだろう
フォロンの絵もこの石顔も妙にあたたかい
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