ピノ木オ
笑っていいのか
痛々しく感じるべきなのか
受難の修復だろうか
病気や変異の一種?
いずれにしても
アニメのキャラクターばりのこの大木
存在を消すかのように控え目に他木の後ろに立っていた
僕は通りからしばらくそれを眺めていたんだが
過ぎゆく人の視線はそれに向けられることはなかった
もし、あれがたくさんの注目を浴びることにでもなればどうするだろうか
地中に隠した脚を引き揚げて逃げようとするだろうか
尖らせた口先で抗議の言を発するだろうか
それともお調子者よくさらなる変顔でも披露するだろうか
そんな馬鹿なことを考えながら僕はそこを去った
このブログへのコメントはmuragonユーザー限定です。