hiroshi63のブログ

山と妄想あそび

半失



これから歩く道
不安がよぎる
すでに山の半分が無い
尾根道を渡っている間に
こちら側も消されないかと


霧の正体は微小な水滴
水蒸気じゃないから巻かれると寒い
皮膚を通じた寒さは心を不安にする
身体は正直だ
心の正体は身体感覚じゃないかと思うぐらい


しかし
僕はこの半消失の世界が何故か好きだ
縦走中に出くわすと幸運だと感じる
実在と無の淡いを歩くドキドキは
不安を凌駕するからでしょう