黄昏の巨人
今日も眺めていた
西の空を
幾千年
いや幾万年
こうして眺めているのだろう
視線の先の白山は
今日も同じ座りで
白く輝いていた
そこに何かこがれる者でもいるのだろうか
木曽谷から風が吹き上がる
伊那谷から風が這い上がる
合流する風にその音を聞きながら
激しく打ち付ける雨雪に耐え
貼りついた氷を払うこともなく
ただただ彼方を見つめる
黄昏れる彼に情念は感じない
岸壁はひたすら黙するだけである
今日も眺めていた
西の空を
幾千年
いや幾万年
こうして眺めているのだろう
視線の先の白山は
今日も同じ座りで
白く輝いていた
そこに何かこがれる者でもいるのだろうか
木曽谷から風が吹き上がる
伊那谷から風が這い上がる
合流する風にその音を聞きながら
激しく打ち付ける雨雪に耐え
貼りついた氷を払うこともなく
ただただ彼方を見つめる
黄昏れる彼に情念は感じない
岸壁はひたすら黙するだけである
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