剱岳
一の越から雄山に登り別山まで縦走してきた
秋の澄んだ空気に明瞭な威厳を表していた剱岳
ようやく近づいたかと思うといけずをして霧の中
濃さを増すにつれ諦め下ろうかと思っていると
うっすらと八峰の一部が明けきた
ドキリとした
2列の支尾根がゴジラの背だった
背ビレが霧の中で動いた
まさか剱岳の正体はゴジラか、とバカな妄想
動いたのは霧の方だったのは分かりきったことなのに
間もなく霧が離れゴジラは姿を表した
当然、剱岳はゴジラではなかった
ただ、霧の中から現れた険い巨大岩塊は
それに匹敵する迫力を持っていた
そして、山頂の岩峰に西陽が当たった時
咆哮が聞こえてきたように感じた
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