hiroshi63のブログ

山と妄想あそび

離別の場面



「ごめんね、元気でね、おばさんの言うことよく聞くんだよ!」


「どうしたの? かあさん、行っちゃうの?」


「そう、母さんはね、これから遠くに行かなくちゃダメなの」


「遠くへ? もう会えないの?」


「ううん、きっと帰ってくるからね。それまでいい子で待っていてね」



「おいっ、あまり長くなると辛さが増すだけだ。 


そろそろ切りをつけな。行くぜ!」



頂上から流れる尾根の一つを下っている時


ふと足元から視線を上げると


この物語が目の前にあった


ああ、なんて悲しくせつない光景な事か


それにしても、この劇場面を目にした時


何故、再会の場面と見なかったのだろうか


こんなに青空だったのに・・・