hiroshi63のブログ

山と妄想あそび

お仕置き


ねじりの入った体の先に
天空のどこかを見やる悲しげな顔
苦痛と懇願
背に負わされた幾重の重しは
罪の数によるものか?


俺は素知らぬ顔をして
横を通り過ぎようとした
だが、そいつは呼び止めたんだ


なに? 俺に頼みごとがあるだって?
いやいや
おおよその見当がつくだけに
それは聞くことはできない
誰の仕打ちかってことぐらいは
俺でも想像できるからな
そいつは勘弁してもらうよ
わかるだろ!
俺の素行だってほめられたもんじゃないんだから

ゆるぎ石


揺るぎない意志とそれを価値あるものとする社会
そうした価値を幻想だと言ったら言い過ぎだろうか
人間界では揺るがない意志とその持ち主が
価値高く賞賛され尊ばれがちだ
しかし、僕は思う
揺るぎないことがどれほどのものか、と
強固な意志の所持者であっても
自身を構成する素は
揺らぎで成り立っているのだから


さて、ここは伊勢平野を見下ろす国見の尾根
ここでは「ゆるぐ」ことに大きな価値が付加される
どうしてかって?
石の先端に立ってみるとよい
身をもってその価値がわかるはずだ
ただし
ちょいと度胸がいるぞ!

跨り岩



思わず乗って見たくなる心地よい曲面
ズリッ、ズリッ、ズリッと
股間の宝物に気をつけながら
先端を目指して跨り移動
鞍部に臀部を落ち着けて
サイの角の先に視界を広げれば
さて、何が見えるだろうか
穏やかで、長閑で、のほほんとした
そんな世界が見えるに違いない