hiroshi63のブログの新着ブログ記事
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お椀のような包葉が弾け膨らむ 嬉しくてたまらないようだ そんな喜びの素が包の中に きっとあるのだろう 朝日の中で 喜び合う賑やかな声が 聞こえてくる
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砂浜を形成するありふれた河口を塞ぐ岩塊 柔い曲線の砂浜に硬質の柱状節理 ミスマッチな硬軟混合な質感は奇妙な世界を作る 時空を突き破って立つ岩は 場違いのようでもありながらも 怯まない 迷子のようでもありながら 恐れない 日本海の荒波に 風雪に 決して動じることなく 時空の裂け場の綻びを防ぎ続けている
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木漏れ日の照明に輝くウラジロ 熱帯林かと錯覚をするかのような光景が林床のあちこちに点在する 檜の植林帯はちょっとしたスポットライト浴びるライブ会場客席さながら うっすらと暗い林の中の光の演出に迎えられ しばらくシダの海原を彷徨うことにしてみた
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霧が這う 明けつつある夜から帰るため 霧が洗う 汚れた森の浄化のため 霧が呑む もう一つの世界を作るため 霧は使者 現界に伝令を届けにやってくる 霧は迷い者 時空の狭間で立ち往生 霧は旅人 夜ふけに訪れ朝に去る 早朝の杉の森 竜の如き霧は樹上の窪みを蛇行し その姿をゆっくりと消して去った
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富山県有峰の折立から入り、槍の山頂を踏み上高地に下った。有峰口からはヒッチハイクしてトラックに有峰湖まで運んでもらった。 太郎平の小屋には僕を含めて4人しか宿泊者はいなかった。夕食後、炬燵に座る3人の登山者の中にお邪魔した。 この日はどうしたことか普段は人見知りの自分がトラックを止め、見ず知らずの... 続きをみる
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雪溶けて 緑葉束に 花一輪 花束のようなコバイケイソウの株に添い咲くショウジョウバカマ この一輪がコバイケイソウを花束以上にしている 残雪の山を撮っていた足元に 初夏の喜びが生えていた
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木曽駒あたりから甲斐駒を見る 伊那谷は雲海の下 雲海は大河 蠢くような雲襞は 生き物のように揺蕩い流れる この下にほんとに街や人はあるのだろうか 天竜が深くえぐる谷筋は 妖気漂う雲の大河が流れる道でもあった
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モルゲンロート アーベンロート ケッタイな呼び名 朝夕の赤焼けのことらしい なんの加減か晴れていてもさほど赤くならない日や 濃い赤の景観が拝めることもある しかし、いずれも時間は長く無い まだ赤くなるだろうと待つうちに薄れてしまうこともありがち 青は人間の好む色、安心安定の色 赤... 続きをみる
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昨日は目にしなかったのに 今日は咲いていた 小ぶりの可愛くてひかえめな花だった 夏の池塘にはよく似合う あそこにも一輪 水中で多層的に開いた葉が池塘の質感を変える まるでヒツジグサのゼリー寄せだ 同行者は水羊羹と言った 水中のが水面まで伸びてくると 賑やかで楽しげだ 水面に絵ができていた
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7月中ば 尾瀬の主役はこの羊歯だった ニッコウキスゲ、ヒツジグサ、コウホネ、トキソウ、ワタスゲ、アヤメ… 尾瀬ヶ原を演出する代表的な植物より 僕には存在感が強かった 水鏡に映る虚像がまた良し 先端部の柔らかい黄緑の輝き ピリッと張りのある立ち姿 心地よいフラクタルな図形の集合 群生ラインが作る湿原... 続きをみる
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燧ヶ岳への直線 至仏山への直線 竜宮への直線 木道は 在ることで湿原を絵画的に演出する 空間の奥行きと広がりが出て 空間がキリッとしまる 湿原の人為的な保護策が 視覚的喜びを与える空間に仕立ててくれている
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苦痛、悲嘆、受容、悟り 止まることのない水の流れは 火山灰で出来た岩を削り続け 噴出の時に封じた心を掘り出していた 幾百年、幾千年、幾万年 これからも流れ続ける水は その下に 何を掘り出すのであろうか
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憧れの岩稜 切れ落ちたその北面の突端に立つ 足元の岩から身体が離れていく感覚を覚える これほどまでに 切れ落ちた頂に立ったことはない これほどまでに 深い谷を見下ろしたこともない ほんの少し身を前に傾ければ 飛んでいけそうな気さえしてくる
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登山道はまだ雪の下 斜面はかなりの勾配だった 滑り落ちると雪渓の縁を越え がれ場の石にすりおろされるのは間違いない アイゼンを持っていなかったので 雪渓幅全部を使ってジグザクに攻略したのは正解だった 対面の縁にたどり着いて振り返ると 雪渓一面のクレーターが朝陽にジリジリと焼かれていた
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沢に降りる石畳みの道の先はスノーブリッジのトンネルになっていた トンネル内の暗闇を屈んで覗き込み 身を反り起こすと 夕照の立山がまるで映写機で映されたかのように ブルースクリーンに映えていた
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稜線の北斜面はコバイケイソウの群落地だった 多雪であった今冬の雪稜も融雪が進み あちこちに株が点在する 雪溶けが遅い窪地にクレヨンのような若芽が まるでついさっき出たばかりのようにニョッキリと立っていた 東の立山連山の稜線から出たばかりの光を受け 頭部は可愛らしいとんがり帽子 みんな喜んでいるよう... 続きをみる
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※以前撮っていたコゲラの画像が行方不明故、これにて失礼 山道の谷筋から支尾根を登っていると頭上から乾いた連続音が聞こえてきた。 耳を澄まして音の出どころを探してみると、すぐ左に生えているリョウブの上方の枝に、頭をせわしなく左右に振りながらドラミングしているコゲラを認めた... 続きをみる
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こそばゆいよ さっきから俺の顔に 止まってる奴がいるんだが 正体がわからない どお~れ ああ、これが限界だ まだ見えない
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高度な技術をもった名人のはずがどうしたことか わが身の特徴を知って木の根に重ねたのは見事だ 色目にも問題はない しかしバレバレなんだ 目がいけない 目が それにしてもはるか磯から こんな町中のお堀にまで 何をしようというのだ まさか お主 幕府の隠密ではあるまいな
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♪♪♪ ゾ〜ウさん ゾ〜ウさん お鼻が切れたのね そうよ シカさんが齧ったのよ ♪♪♪ ちょいとふざけてみました 鈴鹿の山を登っている時 登山道脇のそれと目があってしまいました 目が「つれて行って欲しい」と訴えるようでしたが 頂上に急ぎました 帰りにはもう見当たりませんでした
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青空に顎を突き上げて 何を競い合っているのか 岩の付け根から見上げると そんな様子に見えた 岩間に切れ入った空が モニュメントのアクセントを作る 雨雪に洗われた花崗岩 一様に肌は滑らかで さながら抽象アート 角が取れた丸みと曲線が 登山者の気持ちを緩めてくれる
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徳島の剣山は別名「太郎笈」と言う 尾根続きの隣の山は「次郎笈」と言う この次郎笈が前から気になっていた 奇名と笹が綺麗なたおやかな山容に惹かれて いつか登ってみたいと 先日、青天が間違いないとわかり急遽出掛けてみた 初めて明石大橋を渡り、初めて徳島に入る そして、国道、いや酷道をかけ上がり満点の星... 続きをみる
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鈴鹿一笹が綺麗な山だ 遠足尾根から眺める草原の如き山容は アフリカのサバンナの如し 笹原に立つ低木たちはシロヤシオ 清楚な白い花が気持ち良い この花もこの山も 青空にとてもよく似合っていた
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晴れ渡る空 陽光は山肌の若緑を照らす 風は斜面を駆け上がり 鳶たちは舞う のどかな里で 御神体は上機嫌だ
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近江の奥里 佐目(さめ)から高室山に登る ツヅラ坂ですぐ前を歩く同行者が言った 「イカが刺さってる!」 それは、まさにイカであった ※佐目集落には明智光秀の出身地とする口伝と文献が残るらしい。
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エイトノット ブーリンノット ボーラインノット インクノット リーフノット スリップノット ひと結び ふた結び 巻き結び ねじ結び もやい結び 叶結び さて これは誰がした何結び?
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「だれだ こんなところで足干ししてるのは!」 「ああ、あれは「金勝(こんぜ)の太郎」だよ」 「だれだ そいつは?」 「水虫退治してるに間に石になった間抜けな野郎さ」
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朝の斜光を浴びたカレンフェルトは さながら異星の墓場 野晒しの骨骨の中に 頭骨が晒されている 岩は雨雪に磨かれ 墓砂と化す 墓石と骨はもはや 遺跡の遺物である 鳥のような河童のような 南の山波の遠くを見つめる あの頭骨はどんな生き物だったのだろう
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ナマズと言えば びわ湖オオナマズ びわ湖固有種で我が国最大のナマズ 今は希少魚である 国見岳 三国山などとともに 各地の国境の山に冠される名 近江と伊勢、尾張を望むこの国見岳の頂 こんな所にナマズが潜んでいた それはオオナマズのように岩床から 伊勢湾を眺めていた
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やっぱりな! 誰かが クレーンで乗せたんだ 証拠を押さえたぞ!!
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比良のヤケ山の下り 谷筋で気にかかった岩 どこかで見たように思うのだが 思い出せないでいた 先日ふらっと入った画廊で はたと思い出した キースヘリングの「Dog」だ ああ、スッキリした
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見慣れぬ形と柔らかさに惹かれて シャッターを押しました 陽光に手の平をめいっぱい広げ 嬉しさと楽しさが溢れています チューリップを思わせる百合の木の葉 半纏に似る故、半纏木ともいうらしい そう言えば半纏の親子にも見えてきます 朝の散歩でこんな親子に出会うと 一日を元気に過ごせる気がしてきます 今日... 続きをみる